胡蝶蘭の基礎知識

胡蝶蘭の寿命はどれぐらい?長く楽しむためのポイント・植え替え方法

胡蝶蘭 寿命

胡蝶蘭を贈る時に一言育て方を伝えられると長く楽しんでもらえますね。

自分でも育てる場合や育て方を伝えたい時に知っておくと役に立つ、胡蝶蘭を長く楽しむ方法をご紹介していきます。

こちらの記事を参考に、胡蝶蘭を長持ちさせていただければ幸いです。

胡蝶蘭の寿命はどれぐらい?

胡蝶蘭が元気に育ってくれる期間について見てみましょう。

胡蝶蘭の寿命とは?

胡蝶蘭の寿命とは、最長記録が50年以上というデータがある一方で、ご家庭で育てた場合の寿命は10年~15年が平均だと言われています。

厳密に言うと胡蝶蘭には寿命がないという説もあります。

これは、胡蝶蘭にとても適応した環境で育った場合というものですが、日本でも40年程度生きており、毎年花を咲かせているという長寿な胡蝶蘭も知られています。

一般的な花が種を植えてから1年程度で花を咲かすまでに成長することを例に挙げた場合、胡蝶蘭が店頭に並ぶほどに成長するには約4年が必要だという事実も、この寿命の長さに納得が出来る理由ではないでしょうか。

胡蝶蘭の花の咲く期間

胡蝶蘭の花茎についてある花が全て咲ききるまでには数カ月かかることも珍しくありません。

花屋に行くと切り花としても取り扱いがあるように、ラン科の花は開花期間が長く、切り花としても長い期間楽しめます。

胡蝶蘭が枯れるまで

胡蝶蘭の花が咲かなくなり、枯れてしまうまでの期間とはどのくらいなのでしょうか。

一般的に、胡蝶蘭は育て方を間違えるとすぐに枯れてしまうことから、育てるのが難しい花でもあります。

そのため、花が終わったからと放置しておくと胡蝶蘭の株に花を咲かせる力がなくなり、生命力が衰えて枯れてしまいます。

枯れてしまう理由
  • 水不足
  • 水のやりすぎ
  • 植え替えをしていない
  • 花茎をそのままにしている
  • 気温が10度以下の場所に置いてある
  • 直射日光を浴びている
  • ラッピングがそのままになっている

胡蝶蘭を長く楽しむためのポイント

長寿と言われる胡蝶蘭を、花だけでなく株も長く楽しむためにはお手入れも大切です。

ご家庭で出来る育て方のポイントをチェックしてみましょう。

水やりのコントロールを身に付ける

暑さに強い胡蝶蘭ですので、水やりは特に慎重にしなければなりません。

大切にしたいからと言って沢山水をやってしまうと根腐れを起こしてしまいます。

胡蝶蘭の水やりの目安
  • 春:10日に1回
  • 夏:1週間に1回
  • 秋・冬:3週間に1回

いずれも日中に水やりをする必要があります。

植え込み資材が乾いていることを確認してから水やりをしますが、心配な人は割りばしを根元に指してみて、割りばしが乾いていることを確認してください。

水の量の目安
  • 直径9cm(3号鉢):約100ml
  • 直径10.5cm(3.5号鉢):約150ml

水やりの時に受け皿を使う場合には、水やりが終わって水が浸透した後に受け皿に水が溜まることがあります。

水を溜めたままにしておくと根腐れの原因になりますので、水が溜まっていれば捨てるようにしましょう。

胡蝶蘭の花を長く楽しむには

胡蝶蘭の寿命にも関係がありますが、胡蝶蘭は熱帯の植物ですので、高温多湿には強いですが寒さには弱い一面があります。

花も寒さには弱いため、夜に10℃以下になるような場所に置くことや水のやりすぎに注意しましょう。

またせっかくのラッピングですが、胡蝶蘭にとっては根腐れなどの病気になるリスクがあります。

ラッピングをしたままにしないよう気を付けましょう。

エアコンの当たる室内での管理をされる場合には、風が直接当たることで乾燥し過ぎると花が弱ってしまう原因になりますので注意が必要です。

胡蝶蘭を長生きさせるためには

花が咲き始めると花に栄養を送るため胡蝶蘭も株自体が弱ってしまいます。

胡蝶蘭は切り花としても楽しめますので、次の花を咲かせるためには、早めに花茎を切り取り株に十分な栄養を蓄えさせることが大切となります。

株に栄養を蓄えさせるために、最後の花が咲ききったら花茎の根元から4~5cmの部分で花茎を切り取りましょう。

花を次々と咲かせるには

胡蝶蘭の花を次々と楽しみたい場合には、枯れた花を摘み取るのはもちろんのこと、最後のつぼみが咲ききったら花茎の全体の1/3程度の部分で花茎を切り取るようにしましょう。

花芽が付き始めるのは4カ月程度経った頃になり、それから次の花が咲き始めます。

胡蝶蘭の植え替え時期・方法

胡蝶蘭も育てていくと株が大きく成長します。

これまでの鉢では手狭になってしまうため、適宜植え替えをすると株もさらに大きくなっていきます。

鉢が合わなくなった場合や病気になってしまった場合には植え替えを行わなければなりません。

胡蝶蘭の場合、植え替えに最適な時期は4月~6月の温かくなった時期です。

寒さに弱い胡蝶蘭ですので、寒い時期は避けましょう。

また、水苔がカビていたら取り除き、ウイルスの侵入を避けるほか、根が傷つかないよう注意しましょう。

胡蝶蘭は土の養分で成長する花ではありませんので、土に植えてしまうと根腐れの原因になりますのでNGです。

植え込み資材には水苔やヤシガラ、バークを用意しましょう。

植え替え手順

準備するもの
  • 刃先をライターで加熱消毒したハサミ
  • 水苔やバークといった植え込み資材
  • 新しい鉢
  1. 花が終わったことを確認し、根を傷つけないよう鉢から株を取り出す。
  2. 根から水苔や土を取り、根に何も付いていない状態にする。
  3. 2本立て以上の場合は1株ずつに分ける。
  4. 萎れた根や腐った根、黄色くなった葉を付け根からハサミで切り取る。
  5. 植え込み資材を湿らせ、根の下側に当て、根の周りも植え込み資材で覆うようにする。
  6. 新しい鉢に押し込むのではなく、植え込み資材が鉢に密着するように入れて株が鉢から外れないことを確認したら完成。

植え替えから10日程度は株の弱りが見られることもありますので、水やりを控えましょう。

出来るだけ温かい環境に置くと早く元気を取り戻してくれますよ。

株分けして楽しむ

胡蝶蘭を増やす方法の1つに「株分け」があります。

胡蝶蘭の場合、株分けに使えるのは花茎に生えてきた「高芽」と呼ばれるものと、親株の根元から生えてきた「子株」の2種類があります。

それぞれの株分け方法を見てみましょう。

高芽の株分け手順

高芽の株分け手順としては、植え替えの手順の⑤から同じ手順となりますが、時期がとても重要になります。

高芽の株分けの適期は初夏から夏。

気温が18℃以上にならないと株分け後の成長がうまくいきません。

また、全ての高芽が株分けできるのではなく、小さすぎると感じるものはそのまま成長させてから株分けします。

目安としては、高芽から生えた根が5cmを超えるものと考えて下さい。

高芽を花茎から切り離す際には最低でも3cm~5cm程度の茎が残るように切り取りましょう。

植え替えと同じく、温かい環境に置き、水やりは2週間程度控えて下さい。

子株の株分け手順

子株の株分けには、まず鉢から全ての株を取り出す必要があります。

株を取り出したら、まず植え替えの手順と同じように根から水苔などの植え込み資材を丁寧に取り除き、加熱消毒をしたハサミで黒くなった根を切り取っておきましょう。

そして、根を切らないよう注意しながら子株を切り離します。

後は高芽と同様に植え替え手順の⑤から順に定植させましょう。

また、株分け後は温かい環境に置き、水やりも2週間程度控えましょう。

まとめ

寿命がないともいわれる胡蝶蘭。

常に手をかける必要はありませんが、株の成長や状態を見て植え替えや株分けをしてみましょう。

水やりがとても大切な花ですので、水やりコントロールを身に付けて、長く綺麗な花を楽しみたいですね。